大山崎すとりぃむ

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051 ことでんの夢・未成線

ことでん(高松琴平電気鉄道)の、高松市内連続立体交差事業。その相成らぬ幻の一部を追うページです。

高松駅南側のようす

JR高松駅南側の敷地。

2013年5月27日の撮影です。こののち、高速バスターミナルに生まれ変わります。

高松駅アプローチ予定部

こちらの画像は未成線部分(人が立っているあたりの奥の緑地帯)です。画像真ん中下奥側に、長尾線の1250形が小さく写っています。

草むす看板

「琴電築港駅」の方向を示す看板も草生していました。矢印を隠す草が、「ここが新・築港駅になるはずだったんだよ」と語りかけてくるか のような気持ちになりました。

現・高速バスターミナルを西側から

現・高速バスターミナルの一帯を西側から一枚。

参考リンク(高松市のページ・新規ウィンドウで開きます):琴電連続立体交差事業について

事業中止された、連続立体交差事業の概要は、以下の通りです。

  1. JR線やバスとの乗り換え利便性の向上
  2. 高架下の活用
  3. 築港駅跡地整備(玉藻公園)
  4. 28か所の踏切除却と、瓦町駅ビル一階に東西道路を……etc。

この事業は、1998年7月に出された都市計画から始まります。2000年3月に、国の事業認可を受けて、さあ、前進と言うところだっ たそうです。2004年に、ことでんの経営立て直しの事態等を鑑み、事業の一時休止が諮られました。一時休止決定後、5年して2009年、再評価委員会に諮り ます。しかし本事業を取り巻く状況は依然芳しくなく、2010年2月に事業中止の答申が。そして同年3月末日をもって、事業の中止が正式に……という流れだそ うです。

琴平方面への輸送と言う面では、JR土讃線直通列車と競合する、ことでん琴平線。
し かし「くるり~んきっぷ」(ことでん3路線と、JR高徳線志度~高松、予讃線高松~多度津、土讃線多度津~琴平が一日乗り放題)のようなサービスきっぷを 出すくらい、今後の鉄路の生き残りを図ることは行っています。線路もこのサービスほどに近接してくれたら……便利でしたのに。

見果てぬ夢どころではなくなってしまった事業計画。いつか、どこかで、返り咲くことがあればと想いつつ、今回の更新といたします。

以上です!ご覧下さりありがとうございました。

(2016-08-14更新)

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