電車内でもペンを持ち

(以下本文1,500字強です)

ある通院日の朝、ことでん長尾線の車内にて。

平木駅よりも東方の某駅にて乗車したときは、わりと空いていました。着席していつものように、鞄からノートとペンを取り出します。

駅・一区間ほどボーッとしたのち、視界からモノやコトを取り込んで脳内で反芻。ペンを滑らせて行きます。

見えたままを書くと、スマホ操作をしている方が6~7割というところでしょうか。次いで読書中の方、眠る方、会話中の学生さん、と数を減らしていきます。ペンを持っているのは私だけでした。レアキャラか。

多数のスマホ操作中の方が悪いことはありません。スマホそのものは道具ですし、用いて何をインプットしても、情報消費をしても、自由です。そもそも他者が用法について立ち入るところではありません。私もペンを時々下ろして、ゲーム『Pokemon GO』のポケストップを回しますし、メールの返信を済ませることがあります。感じたのは、スマホが「当たり前」の道具になって久しいんだなということと、利用者世代が不問になってきているということでした。むしろ中高年のほうがスマホでゲームをしているのではと思うほどです(何やら集中した顔つきで、絶え間なく指を動かしているので、メールやSNS以外ならゲームかな、と思った程度ですが)。

読書している、と括った方々もその幅は広そうでした。学習参考書、文庫本くらいの大きさのもの、はたまた資格試験のテキストのような雰囲気のもの……などなど。カバーを掛けた本をめくる方も折に見かけます。マンガももちろんありますし、折に雑誌という方も。

眠る方は原則着座中ですが、たまにつり革を持ったまま膝や首がカクカクと動くのを見かけます。お疲れ……ですよね……(場合によっては席をかわったり……)。

会話中なのは大抵、学生さん。もしくはラッシュに不慣れながら乗り込んできた、ご高齢の一団といったところ。年に一回くらいは騒々しいレベルに出くわすことも。

電車内が仮眠などの休息の場、という方以外は、何らかのインプットかアウトプット、もしくは情報の消費や交換をしています。

何かをペンで書いているのは、(折に見かける手帳利用者を除けば)ホントに私だけ。まあ、書くという行為が、スマホでいくらでも出来ますから、単純に比較や決めつけはできません。ただ、自らのレアキャラかもしれない雰囲気が、ときに耐えがたくなります。

……と自らについて申しますのも、いくつか理由がありまして。

一つ、当日のタスクやToDoを電車に乗る前に整理していない。ノートの中身が人目に触れずとも、タスク等は本来人前でいじりまわる内容でないと思っているから。

一つ、「ペンを走らせるレアキャラの俺かっこいい」という思い上がりを消しきれずにいるから。現実には多数いるスマホ操作中の方々、使い方百人百様。有意義な情報整理や発信をしている方も多いはずです。

一つ、そもそも車内見渡して、状況を記録していること自体がキモいというかウザいというか。そういうとこだぞ。

私の行動や感覚、思うところ・なすところ、だいぶおかしいですね。でもまあ、このように時間を過ごすうち、電車は瓦町駅にすべり込んでくれます。ことでんさん、ありがとうなのです。ブログも一本記事を書けましたし、いいことにします。

以下蛇足として……。

たまに東京や大阪に「帰る」と、ことに朝は混雑激しすぎてノートをそもそも開くことができません。スマホを出すことすらかなわぬことが多々あります。香川の空気や人口密度、電車内の混み具合も、私にはあっているのでしょう(普段は自家用車通勤で運転専心なのですけどね)。

そんなこんななのでした。皆さまの列車内での過ごし方、いかがですか?

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