021 羽立峠の「神龍」と「回天」
2016年9月10日朝、見学をしてきました。
平和、戦争、いのち、そうした色々を考えるために言葉少なめでお送りします。
まずは一枚目。山本五十六長官の「百年兵を養うは唯平和の為なり」の石碑です。
特攻グライダー「神龍」を正面から。
決戦兵器の左前方からの姿。
離陸補助にロケットエンジンを使うはずであったとのこと。なお機体は木製です。
戦闘機等のそれと比較すると簡素過ぎる印象すら受ける計器類。
もし実戦配備されていたら、潮風を浴びつつ敵に体当たりしていたことになります。
一式陸上攻撃機に搭載された「桜花」をも連想させる、ロケット推進機構。
云々したらいけないのかもしれませんが、飛行特性はかなり悪かったのではと想像。
神龍と中山少尉についてのいきさつを記した掲出物です。
終戦を迎えたため、神龍による戦死者が双方に出ることはなかったそうです。
質疑形式の板は2枚あります。この国の今後を思いつつ読みました。
資料的掲出物も記録に一枚。
もう一基。魚雷「回天」です。乗組員とともに相手国艦船に体当たりしました。
ご参考までに回天一型の説明書きも。これは文字がつぶれてしまいましたね。ぜひ現地でご覧下さいと申してみます。
搭乗口。生きては帰らぬ出撃へ。
長さ14.5メートル、ことでん志度線(と琴平線・長尾線の一部)の車両が一両15メートルのはずなので、香川県民には想起しやすい寸法だと思います。
左後方から推進機構を主に。
なお、この展示区画入口はこのあたりです(地図サイトが開きます)
国道11号線西行きの羽立峠登坂車線が終わる付近、60.9キロポストのところを左斜め後方気味に入り南進します。
ご覧くださりありがとうございました。
(2016-09-10)