大山崎すとりぃむ

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096 塩江温泉鉄道ガソリンカー展

2021年11月14日の記録です。当ウェブページ内の解説や紹介文は、展示パネルの文言から抜粋しています。

塩江温泉鉄道とは

1928年8月設立。1929年4月に、仏生山(ぶっしょうざん)~塩江(しおのえ)の16.1kmに路線開業。1938年7月、琴平電気鉄道が吸収し、琴平電鉄塩江線となる。戦時下のガソリン統制等の影響が大きく、開業から12年後の1941年5月には廃止となった。

廃止後、レールは台湾の会社に売却、車両は中国東北部(現・長春)の市電に使用。

香川県内においては、一部に橋脚やトンネルが残存する。仏生山駅から高松市香川町浅野までの約4kmにわたっては、「ガソリン道」という愛称の道路が残っている。

ガソリンカー復元委員会とは

2018年発足。高松市塩江町住民が、香川大学・香川高専の協力のもと運営中。

現在も、聞き取りや史料の調査を継続している。

当日の画像等

復元車体模型を南西から

11月14日のお昼すぎ。塩江『行基の湯』駐車場到着。さっそく車体の復元模型に寄って一枚。

車体正面

続けて、車体正面を撮影。写っている方々の姿から、車体の「小ささ」がお分かりになると思います。

小サイズの模型

11月3日の「電車まつり」でも展示していた模型と同じ物と思います。3Dプリンタで作ったと聞いています。

小児運賃乗車券

画像は小児運賃の乗車券です。なお、大人運賃は一区5銭。仏生山~塩江は10区に設定でした。2区以上乗車すると1区4銭の割合に。仏生山~塩江間通しで40銭ということです(うどん一杯5銭と伝わる時代の運賃です)。

展示パネル記載の、塩江線駅名も記しておきます。仏生山、船岡、浅野、伽羅土、川東、岩崎、鮎滝、関、安原、中村、岩部、塩江。駅員配置は半数の6駅。他は停留所でした。

吊革

車内に吊革がついていました。どこから調達したのでしょうか。ことでん(高松琴平電気鉄道)さんの頒布品かもしれません?

鉄道省文書

この文書の複写を有料頒布とはいかないのか……と個人的に悩むほど、貴重な史料。

車体南東寄り構図

車内混みあってまいりました。占拠ははばかられますので、そそっと降車。もう一度車体の姿を撮影します。

車体側面

車体南方は、駐車場の空きが広くとれていました。ここぞとばかりに車体側面の撮影。人物が入って「下車後温泉へ向かう方々……」という空気を少しだけ、少しだけ。

車体図面パネル

車体の図面が発見できたのは、復元委員会の方々にとって、とても大きな一歩であったと思います。

なお、車体諸元は次の通りです(展示パネルから抜粋します)。

  • 車体:長さ8m、幅2.5m
  • 車体自重:6.5t
  • 軌間:1435mm(標準軌)
  • 38馬力水冷六気筒ガソリンエンジン搭載
  • 台車:半鋼製片ボギー式
  • 乗車定員:40名

頒布ブース

うどん売り切れ、アマゴ塩焼きも売り切れ……。その分、クリアファイルとハガキを購入する費用に充てました。ことでん「電車まつり」で一枚ファイルを入手していたので、今回はのこり2種を入手。

車体側面がち再度撮影

三度目の車体撮影。スタッフ各位も写りこみ、車体寸法の印象が出ているかと。

紅葉の向こうに

こちらもスタッフさんが写っていますが、紅葉と車体との対比を狙いつつ一枚。

空のもと、車体

ラストカットは、秋の空と車体と。この日の賑わいが、にわかなもので終わらぬようにと願いつつ……。

以上でした。ご覧くださり、ありがとうございます。次回更新でお会いしましょう。

(2021-11-17更新)

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