蔵書よりも図書館の本?

図書を実際に開くことについて。

ある本で、とあるウェブ記事にて、「身銭を切って本を買え」といった語句を目にしてきました。労働の対価をつぎ込んだ本ならば、元を取っていこうとページをめくる気になる……といったおよその論調でしょうか。

わたしの場合はこれが当てはまりません。あまのじゃくなのか、そのものズバリ頭がおかしいのか。ひとえに「蔵書にしてやったぞ。これでいつでも読める」という、自分が地上で使える残り時間を軽んじているからです。意識低いやつめ。

一方、図書館で借りた本は、速読家に及ばずまでも一気にページをめくっていきます。これは「15日で返却せねばならぬ」「除籍本になると二度と読めない」という目先の思いに釣られているからだと思うのです。

この視野狭窄読書法に陥っています。そんな弱さ(至らなさ)に気づけただけ良しとしましょうか。蔵書を購入するお金だけではなく、人生の残り時間を意識した読書を。図書館の本当の活用方法を模索することもしていきます。

本を読む目的が、打算にまみれていることについては、またいずれの日か記します。

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