歩容認証もどき

(720文字超の記事です)

歩容認証、私の肉眼でできるはずもなく。それでも感じるところがあったという記事です。

このブログ記事を書く数日前、スーパーマーケットの駐車場を出る間際のこと。杖をついている男性が前方を横切りました。

白髪にしてそこそこの短髪、身長はたぶん160~170センチメートルほどの痩せ型、背は少々曲がっています。前方にややつっかかり気味の歩き方。

脳裏によみがえったのは、義父が生前歩いていたときの姿。ここで私の認知の偏向や思い込みが強まったのでしょう、男性の後ろ姿に、義父がすっと重なるように感じたのです。

とは言えこのとき、停車しているとて運転中。すぐに気持ちを整えて、安全確認を再度行い、男性のずっと後方を通過して、駐車場をあとにしました。

帰宅後また、駐車場で見かけた男性の姿を思い出します。どうしても、義父をも思い返します。哀しみという一語では表現できない、複雑な思いがしばし渦巻くのでした。

過去に自らの「もしも」を持ち込みすぎるのは、精神衛生上良くないという思いのある私。それでも、「妻との生活開始がもう少し早ければ、義父から農業のことをもっと深くたたき込んでもらえたのに」という妄想の類が湧き上がります。この日ばかりは、敢えてこの妄想を抑えたりしませんでした。後ろ向きな感情ですが、抑え込んで心身に響いてはその方が困ります。

こころのさざ波がひくまで、結局は一夜を要しました。今はそこそこ落ち着いて、振り返りを記せる次第。

普段使いのスーパーマーケット、もしかしたらまた、同じ男性を見かけるかもしれません。その際には「義父と誤認」するのでしょう、私の脳。いつまでも感情や認識の偏りにとらわれたくないですが、完全な落ち着きを得るにはもう少しかかりそうです。

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