19時42分

小学校三年生三学期から、高校卒業年の秋まで。当時在住、東京都福生市。JR八高線の線路そばにある家。

その場所への移住当時は、八高線(八王子~高麗川間)はまだ非電化路線。私はそこを駆け行くディーゼルカーの音を聴くのが好きでした。貨物列車も走っていました。セメント列車であったと思います。

夜、家の付近を定刻に通過すると、19時42分。線路の継ぎ目(ジョイント)音が夜空に響きます。

ガタンゴトン、というのが一般に想像される列車の音です。一方、貨物列車は機関車の車輪の数がまず違います。貨車は一般的な鉄道(電車)車両より短いこともあります。

列車が奏でる線路の継ぎ目を越える音は、ざっとこんな感じでした。ディーゼル機関車DD51形はたいてい2両。その後ろに貨車が連なります。

デデントトンデデン、デデントトンデデン、カタン、カタカタン、カタカタン、カタカタン、……(中略)……カタン……(フェードアウト)

独特な音に惹かれた私。小・中学校期における、鉄道ファン卒業の機会を失しました。そのまま今に至ります。

都市部などでは、継ぎ目を「無くした」ロングレールを設置していることが多いのです。そのため、「ガタンゴトン」のレール継ぎ目通過音が、昔より減ってきています。

ただまあ、香川県に移住後は、「ことでん(高松琴平電気鉄道)」でレール継ぎ目の音を楽しめています。かつて聴き入った貨物列車の音とは違います。それでもいまだに、レールの継ぎ目の音に傾倒(傾聴)しているのでした。

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