誤差が見当たらない仕事

私の同僚で、前職の業界で名の通った者がおります。職人歴が長いとまで、申しておきます。

現在の事業所で、ある仕事を共にしたときのこと。ある部品の長さを、1センチメートルに仕上げる作業がありました。

私がやると、最大で2ミリほどの誤差を出します。顧客はそこまでは見逃してくださいます。それに甘えているのか、誤差がおさまる気配が一向にありませんでした。

ふと、同僚の手元を見ます。仕上げる部品の長さ、ことごとく1センチメートル。ノギスで計測まではしないので、まあ、誤差無しと見なされる範囲。且つ流れるように部品が出来上がってきます。

尊敬と驚きと。ニコッとした同僚に、称賛の笑顔でこたえる私なのでした。

なお、この部品を1センチメートルに仕上げる二つ前の作業に、私は移動(異動)を願い出ました。そちらのほうが、目視でも誤差が出にくい工程なのです。適材適所という名の言い訳を上司に悟られながら。

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